年間の会計処理サイクル
個人事業主にとって、会計処理の大きなイベントであり目標は、確定申告だ。
年間の中で会計処理サイクルを作ると、確定申告前にバタバタせずにすむ。
このブログでは、龜寝子の会計処理サイクルを紹介。
会計処理の年間サイクル
会計処理の年間の中でのサイクルは、大きく5つある。
毎日
1ヶ月ごと
3ヶ月ごと
翌年1月
確定申告
①毎日
領収書・レシート類を整理する。
レシートや領収書は、プライベートと事業用の2つに、封筒に分けて入れると良い。
龜寝子は、プライベート・事業用・医療費税金の3つの封筒に分けている。
医療費は確定申告の「医療費控除」の計算をする為作っている。それに数は少ないが税金(固定資産税・自動車税など)年間件数が少なく、一括処理するものも一緒にしている。分別種類が多くて面倒に感じない様に、分別種類は少なくかつ効率がよい方が良い。
毎日財布からレシート・領収書を取り出し、封筒に入れるだけ。これも立派な会計処理だ。
また、交通費などはその日の内に交通費精算書などに記載する。龜寝子は100均で買った『出勤伝表』に記載している。交通費精算書はエクセルなど表会計ソフトで作っても良いし、ネットでも手に入れられる。
ちなみに交通系ICカードを利用している場合は、履歴を後で取得出来るので、記載せずともよい。
②1ヶ月ごと
帳簿をつける。会計ソフトに入力する。
龜寝子は支出内訳を領収書ごとに、表計算ソフトに入力している。
交通系ICカードの利用履歴を印刷する。
交通系ICカードを利用すれば、公共交通機関の利用履歴データが一括して印刷出来て、交通費明細書になるので便利だ。プライベートと事業用の2枚を持って使い分ければ、いちいち事業とそれ以外を分ける手間も省ける。
会計ソフトを利用していれば、領収書を元に入力する。
小規模だったり、取引件数が少ない場合は、2,3ヶ月ごとでもOK。
③3ヶ月ごと
3ヶ月分の入力データや帳簿をチェックする。
入力済のデータを印刷して、領収書と突き合わせてチェックする。
赤ペンで領収書に✔︎印を入れる。
色ペンでチェック履歴を残す事で、チェック漏れを逃したり、二重入力を防げる。また、税務調査など第三者が見た際に、「キチンと正確に会計処理をしている」という印象を与えられる。人間、最初の印象が9割を決めると言われるほど、最初の印象は大事だ。
④翌年1月
1年間の帳簿・入力データに誤りがないかチェックする。帳簿を〆て、決算書類を作成する。
全ての入力データ・帳簿と領収書をつき合わせて、チェックする。
青や緑のペンで領収書とデータを印刷した物に✔︎印を入れる。
3ヶ月毎にチェックした赤ペンと2色に色分けされて、二重にチェックした事が一目瞭然。チェックもスムースに出来る。見た目にも「しっかり複数チェックしている」感じがする(実際している)。
⑤確定申告
決算書類を作成し、源泉徴収票や各種控除証明書等を揃え、確定申告書類を作成する。
決算書類は3種類ある。
①損益計算書は「どれだけ儲かったか」を表す計算書。
②「損益計算書」の内容を詳細に分けて記載した計算書。「損益計算書」の元データともいえる。
③貸借対照表は「財政状況」がわかる。
開業届を提出すると、税務署から確定申告用紙が送られてくる。
また、無料確定申告書作成講座の案内も送付されてくるので、慣れないうちは時間があうのであれば、受講をおススメする。
以上の会計処理サイクルを年間スケジュールに落としこんでみる。
毎月1ヶ月分を処理
↓
3・6・9・12月データチェック
↓
1月帳簿を〆る
↓
2~3月確定申告
今回のまとめ
会計処理は、サイクルを決めて行うと、確定申告前や年末に苦労しなくてすむ。
2度手間を防ぐ為にも、毎日・毎月・3ヶ月・年明け1月と、会計処理サイクルを決めて行うと良い。
事業規模や取引件数によって、「3ヶ月」の所は、4〜6ヶ月にしてもOK。
大事なのは、定期的に順序立てて会計処理する事。
会計処理サイクルに乗っ取って、処理をして行き、スムーズに確定申告しよう。